ちょこチップス

お気楽CHOKKOさんののほほんな毎日

発掘された大津の歴史

さて、バタバタだったお盆も終わり

親のデイサービス申し込みとか、

エアコンのメンテナンスも終わったので

ちょっと お出かけです

でも、今日はいつものなぎさんぽ 

じゃぁないんですよ(笑)

歴博のHPより

 

大津市の歴史博物館で今 企画展

「発掘された大津の歴史」

って言うのをやっているので

かつて、考古学者を目指していた事もある

あたしとしては、気になってしかたないので

相変わらず暑い中、行ってきましたよ

自転車で(笑)

南滋賀町廃寺出土 瓦

 

あたしの住んでる大津という街は

縄文(もしくはそれ以前)から弥生を経て

飛鳥白鵬奈良の古代、平安、鎌倉、

安土桃山の中世

江戸、そして明治大正昭和令和と

脈々と人々の暮らしが紡がれて

来たところなので

まぁ、地面の下には

各時代の遺物が、ミルフィーユのように

眠っているんですね

そういう土地ですから

掘れば何かしら出る とい状況で

それぞれの遺跡から、たくさんの遺物が

掘り出されて、日々研究が行われています。

そんな大津の地面から出てきたお宝を

今回特別企画ということでずらりと

展示なのです。

勿論 複製ではなくモノホン(笑)

こーれは行くしかないでしょう♪

 

さて、勢い余ってアバンが長くなりましたが

上↑の南滋賀停廃寺から出土した瓦類

実は、あたしが考古学が好きになった

きっかけになった

遺物なんです

小学生の時に、学校から「湖都 大津」という

大津の文化歴史自然をまとめた

ムックのような本を貰ったのですが

その中にこの写真が載っていたんです

特に、画像右端の四角い軒瓦

かつては「サソリ紋瓦」と呼ばれていた

蓮華紋方形軒瓦 この不思議な形

あたしの小学低学年の話ですから

まだ稚拙な印刷で、不明瞭な写真ながら

強烈な印象を受けたんです

そして、お隣の蓮華紋丸瓦

どーも、お寺でお盆なんかにもらっていた

白雪糕のお菓子(干菓子)に見えて

これまた、印象に残って。

こんなのが、地面から出るんだ と

すごく興味を持ったものでした。

 

その、本物が見れるとは!

テンション一気に爆あがりな

あたし(笑)

 

山ノ神遺跡出土 鴟尾

 

これは山ノ神遺跡の窯跡から出土した鴟尾です

奈良期以前の寺院の屋根によく見られるもので

東大寺大仏殿の屋根なんかにも載ってます。

資料によりますと、白鵬時代の物だそう。

どのお寺に乗るはずだったのか、なぜ

窯ごと埋もれていたのか、ロマンですね。

石山寺領出土 袈裟襷紋銅鐸(弥生時代

 

石山寺縁起絵巻に、石山寺建立の際に

銅鐸が出土した記録が載ってるそうで

これは、江戸期に出土したものなのですが

なんでも、銅鐸が出るというのは吉兆なんだそうで

寺宝として大切に保管されていたためか、状態がいいですね。

滋賀は割と銅鐸が出るところなんですが

ほぼ、野洲に集中しているので、

大津から出たのはこれが唯一なのだそうです。

結構大きいです。

 

南滋賀遺跡出土 土器類

 

弥生期から平安期にかけての土器です。

 

穴太野添古墳群出土品類

 

穴太というと百穴古墳群が有名で

あたしも小学生の時、2度ほど遠足で行きました。

これは、それとは別の野添古墳群の出土品ですが

この地域は渡来人が住み着いた地域なので

これらも渡来人のものと考えて良いようです。

実用品とか、甑(こしき)や竈(かまど)

等のミニチュアとか、副葬品です。

因みに、画像左端の細い金具のようなものは

鉄製のかんざし。

 

南滋賀遺跡出土 木製独楽

 

1500年ほど前の木製品が、朽ちずに残っている

てのは、すごいですね

湿地なのか、水中にあったんでしょうか。

これも渡来人がもたらしたもの。

 

 

坂本城出土品類

 

時代はグッと下がって、戦国期

坂本城からの出土品です、須恵器から白磁、陶器

といった生活品 碁石なんかもあります

(赤いシートの上のもの)

坂本城はご存知のように、明智光秀の築いた水城。

明智光秀の死後、時を経て部材は

浅井長政が大津城築城に転用したので

遺構はほとんど残っていません。

たまに琵琶湖が異常渇水すると、石垣の基部が

湖中から頭を出すので有名です。

 

さて、今回取り上げた以外にも

多数、遺物が展示されています。

しかもほとんど(多分全部)本物

 

複製品や写真でしか見られなかったものが

ガラス越しとはいえ、

目の前で見られる!んすよ

素晴らしい!

しかも、ガラガラ(笑)

 

今回は撮りませんでしたが

円筒埴輪を棺に転用したらしい

埴輪棺なんて珍しいものもありました!

思わず

スタートレックに出てきた、

光子魚雷弾頭をスポックの棺に転用したの

思い出しました(笑)

(形がよく似てる)

 

いや〜、今更ながら

自分の住んでる街の歴史の重なりというのを

再認識しました。

 

そう言えば、昔 あたしの叔父さんが

家建てた時に、庭から土偶が出てきて

大騒ぎになったの思い出したです(笑)

 

こういう、考古学的な遺物に囲まれてると

ホントいつまでも見てられます

 

今日も出土品について解説していた

二人づれのお年寄りや

(どちらの方も専門家のような知識でした)

先述の転用棺について学芸員さんに

質問していたお母さんとか

皆さん、楽しまれてたようでした。

お子さんも来られていましたが

夏休みの宿題のネタにいいですよね〜

 

最近 気分が落ち込み気味でしたが

大好きな遺物に囲まれて、

なんだか幸せな気分になれました。

 

 

さて、今回の展示とは関係ない(なくもない)けど

オンドル遺構です。オンドルといのは韓の国の

今で言うところの「床下暖房」

大津に限りませんが、この地は渡来人の影がそこかしこに

見られるんですよね。

さて、これは逢坂山の峠を登る秘策

「車石」

以前ブラタモリの京都山科 の回でも

取り上げてましたね〜 

ね、うめ様♪

 

正直、県の琵琶博のやる気に比べると

少々、難がある大津歴博ですが

今回はなかなか良かったな

 

でも、も少し「見せる努力」とか

お土産とか、楽しめる要素も欲しかったかも

例えば、冒頭の瓦をモチーフにした

お菓子

蓮華紋丸瓦のクッキーとか

コースターとか?

蓮華紋角軒瓦の最中やパイとか(笑)

車石型の箸置きとか(笑)

そんなの有ったら、買ったかも

 

でも楽しめました

皆様も如何?

いいですよ出土品🎵