ちょこチップス

お気楽CHOKKOさんののほほんな毎日

ちょこさんぽ 唐古・鍵遺跡に行って来たですよ

こんちわ 皆様

過日 職場の同僚が

「面白いところだから 行ってきたら?」

勧めてくれていたので

昨日 行って参りましたよ

なんか くるくるした建物が

あるらしい。

唐古・鍵遺跡史跡公園

 

さて 連日の雨模様から一転 好日のこの日の朝

唐古へ行きたい衝動がマックスになってた

あたしは 頭を悩ませておりました。

 

唐古に行きたい しかし、交通費がかかるなぁ

(因みに電車で往復 約2,500円)

所要時間は片道約2時間

車で行っても同じくらい か〜。

しかし、車で行けば交通費は半額

しかも、公園は駅(近鉄橿原線石見駅)から

徒歩20分。

でもでも、家から約60キロの彼方

2時間の車移動なんて 滅多にしない〜

知らん道なんてナビがあるけど

超!方向音痴のあたしにゃ ハードル高いし

事故も怖い。年寄りにはトイレという敵もおる。

ああ どうしよう

 

と考えてる間に時間がどんどん過ぎて

(親は変なこと言ってくるし)

 

よし ここは いつもしないことに

幸あれ理論で(笑)

車移動に決定!

 

…。ということで

ミントちゃんのナビに従って

2時間車飛ばして、やって来ました

 

唐古・鍵遺跡史跡公園 に

無事 と〜ちゃこ。

 

あ゛あ゛ 遠かった(*´Д`*)

 

さて ここが唐古遺跡か〜

おお〜 広い広い芝生広場やわさ〜

 

おお 例の高楼が建ってはる。

さあ 見に行きまっし。

唐古・鍵遺跡は弥生時代の環濠集落遺跡です。

遺跡面積は甲子園球場10個分(約42万㎡)で、

近畿地方最大級の集落遺跡

最盛期にはおよそ900人が住んでいたと

推定されるそうです。

弥生の建物広場 にある

大型建物の柱(を表した立柱)

でかいな このクラスの柱根 掘ったんや

大変やったやろなぁ

特徴的な楼閣

出土した土器に描かれていた絵

を元に、平成6年復元されました。

土器の絵からの推定復元ですから

本当にこうだったかは分かりませんが

それにしても立派です

高さは約12メートル余り

お寺の鐘楼にも似てますわね

この、屋根のくるくるした飾りは何のかなぁ?

蕨手(わらびて)か?

欄干には鳥もいますが

何かの祭祀に使われた建物なのか

見張り櫓なのか〜

 

そう言えば、これの簡略したみたいのが

もののけ姫』の冒頭

アシタカの村にありましたね。

 

残念ながら 建物へは登れないんですが

登ってみたいな。

ああ あたしが考えなくても

立看にありました。

 

鳥がおるところ見ると

宗教的なものとも、鳥葬とか

葬祭に関するものかも知れませんね。

弥生の大環濠

この村は 複数の環濠で周囲を囲い

村を守っていたそうです この大型環濠は

環濠(堀)のほか、灌漑用水、運河の

機能もあったと推定されてます。

前日 結構雨が降っていたんで、

公園全域がかなり冠水している状態で

環濠もかなり水量が増えていたと見えて

排水ポンプがあります。

朝いちは水抜き作業から 発掘現場あるあるですね

身に染みるなぁ(笑)

 

画面手前、二色の土手みたいなのが視認

出来ると思いますが、これは

恐らく、発掘時の断面土色をコンクリで

再現したものでしょう

上面から茶色→灰色→灰白色と変化してるのが

お分かりでしょうか。

 

隣接する遺構展示情報館へ来ました

ここには、公園の西側の場所で

第74時調査で発掘された、大型建物遺構を

展示してあります

うわ これ掘るの大変だな

奥手の穴ボコ でかい柱根(柱ね)が出てたようですね

柱の横の壁みたいなのは アゼ と言って

土の断面を調べるため、わざと掘らずに

残しています。

(発掘は土の色を見て掘り進めるんです)

柱根の横も、完掘(掘り切ること)せず

テラスにしてるんですかね。

 

手前の穴ボコのは床板か、床を支える部材が

出たようですね

こちらは、恐らく壁材か床板か

おおぅ 見慣れたものが(笑)

 

では 解説しましょう

手前の箱はカラコン(空のコンテナ)

中に土器片が入ってます。

土器と共にどの場所から出たか記録する

カードが土器の下に見えますね

(0000年 〜区 S〜)(〜土)と言うふうに

出土場所が分かるように、分類する

情報カードで、出土物と間違いなくセットにします

その上に乗っかってるのは ガリ

これで地面を削って発掘します。

 

その横のザルみたいのは テミ

削った土を集めて入れるもの

その奥のくわ見たいのは

ジョレン 沢山掘る時や、土を集めたり

ガリの代わりに地面を削ったり平らしたりもします。

その奥は テスコ(手スコップ)

と竹籤でしょうか。

竹籤は遺物の取り出しや、遺物の中に詰まった

土を取ったりに使います。

遺構上にあるのは、チビガリ

狭いとこ掘ったり削るガリです

 

遺構右手には上から 水糸

(これは遺構面の水平を測るとき使います)

それからメジャー とスタフ(大型定規)

スタフは遺構の大きさを測ったり

遺構面の高さを測ったりの計測に使います

 

因みに このセットの仕方ということは

遺構の断面を測るところの再現かと。

遺構の0ポイントを決めてそこから〜センチで

深さは〜センチに第一層 とかと言うふうに。

そして、その横には図面

この図面はどうも断面図のようです。

 

そして、ポイントを固定するためのクギ

その上にダイスコ(大スコップ)

 

で、ハケが見えるんですが

あたしは発掘で刷毛を使ったこと無いです

…。と言うのは近畿の土は粘土質が主なので

刷毛は役に立ちません

関東とか、九州とか

火山灰土質や砂土質の地域は

使うそうですが。

発掘といえば刷毛でこちょここちょ 

と言うイメージがあるので

それで置いてあるのかな?

 

往時の再現模型 こんな感じのものが

村落の中に建っていたと考えられます。

例の楼閣と大型建物

建物は穀物を入れる倉庫ですが

後の神社建築へと受け継がれていくのが

お分かりでしょうか

伊勢神宮とかの社殿 神明造の元となった

デザインですね

多重環濠エリアを望む

このむらはこうした環濠で

幾重にも囲まれてた様です。

これは、その一部を再現したもの。

この山並みの景色は、2000年前と

変わらないもの

かつて、ここに住んでいた弥生人達も

このような景色を見ていたのでしょうね。

 

因みに この日はまだ開花してませんでしたが

公園内には百本の桜が植栽されていて

桜の季節には、お花見の名所になってる様です

この風景に咲く桜 綺麗でしょうね〜。

唐古・鍵遺跡

広々と気持ちのいい公園の中に、

2000年の歴史が眠る、いいところでした。

本当は近くに、遺跡の博物館もあって

出土品とか展示してるんですが、

時間の問題で今回は行けませんでした。

いつかまた、行こう(遺構だけに 笑)。

 

www.town.tawaramoto.nara.jp

 

おまけ 公園内に大戦時に築かれた

高射砲台(基部)が有りました。

太平洋戦争時、近隣にあった陸軍の飛行場を防御するため

複数設置されていたそうです。

のどかな史跡公園にある戦争遺跡

戦争を語り継ぐものですが、これもまた

大切な遺構です。

 

さて、この日のお昼は

国道24号線を挟んで道向こうにある

道の駅 レスティ唐古・鍵 の

からこカフェで、おにぎりセットを注文

 

おにぎりは奈良漬を選択

結構でかいおにぎりでした、ふわふわで

中にも奈良漬がいっぱいで、あまじょっぱくて

美味しかった〜

今日の一品は、ナスの揚げ浸し と豚汁

香の物。

これでトータル650円。

カフェでは 奈良産のイチゴを

ふんだんに使った

でっかい

イチゴパフェが売っていて

フォトコンテストをしているのもあってか

結構なお値段なのですが、

結構なお客様がお買い求めでした。

 

さて、ぶらぶらしているうちに

時刻は午後3時を回って、帰りの時間を考えると

そろそろ帰らねばなりません。

名残惜しいな こんなの近くにあれば

通い詰めちゃうなぁ

せめて、もう少し近ければな〜

うちの六地蔵遺跡も 古墳とか土器とか

バンバン出たのに、一部でも

こうして公園化して保存できたらよかったのにな

 

さて、帰り道の途中、天ヶ瀬ダムのそばというか

結構な山中のワイディングロード走るので

暗くなる前に帰ります。

 

実は嫁御前を誘ったのですが

御前は興味ないので とつれない返事

でも、『楽しんできてね』と

ラインくれたので、

髪の長い御前にと

奈良の鹿が織り込んである

小さな髪留めバンドをお土産に買いました。

使ってくれるかな?

 

また、機会があれば来たい、

期待以上の見応えある史跡公園でした。