さて、此度の、雨の日のお出かけは
『日本の巨大ロボット群像展』
を見に行ったわけですが、
実はもう一つ。
あたしのもう一つの『大好物』の
洋館を見に行くお出かけでもありました。
会場である、「京都文化博物館」がある
三条通 と言うのは
明治から大正にかけて、
京都のメインストリートであった為、
今でも多くの洋館が残されてる
あたしみたいな洋館フリークにとっては
たまらへん通りなのであります。
とは言え、今回のお出かけのメインは
「巨大ロボット群像展」を見に行く事なので
洋館見物にあんまし時間は割けなかったので
文化博物館に行く道すがら
目に止まった数軒のみですが、
少し、足を止めて見てみました。
まず、三条京阪から歩いてくると、すぐ目につく
『家邊徳時計店』(登録有形文化財)
立派なレンガ店舗建築ですね、
見るからに明治の息吹を感じますよね。
現在は二階建てですが、創建当時は三階部に
時計塔が立っていたそうです。
時計店 と言うだけあって、
当初は時計店として開店され
現在は婦人服、洋品店MARcourtさんが
入っておられます。
お伺いしたところ、九年前から入られているそう、
成る程、前に来た時はこんな感じでは
なかったなぁ と思ったわ。
なんせ、あたしのこの前は二十年ほど前ですからね。
お店の方のご好意で、
内部も撮影させていただきました。
いや〜 この下がり電灯 螺旋階段、
漆喰仕事の効いた
天井や壁。ええわ〜
元、金庫室も今は洋雑貨コーナーとして
使われています。
金庫の扉に施された
和風の絵画 確か桂離宮が絵が描かれていると
聞き及びます。
扉の文字が(半分ですが)
KYOTO ではなくKIOTOになっているのが
興味深いですね。
お2階もどうぞ、ご覧になって下さい
と、仰ってくださったので、
螺旋階段を登らせて頂きました。
2階は素敵な洋室があって、
洋服が販売されていました。
家邊徳時計店 明治の大工が作った
素敵な擬洋風建築でした。
お店の方々、何も買わへんのに
和かにご対応いただき、ご親切に
おおきにさんどした。
次はSACRAビル です
旧不動貯金銀行京都支店(登録有形文化財)
大正期 レンガ建築ブームが終焉した
のちに建てられた
一階部は石貼り 二階以上は
タイル張りの建物
モボモガが闊歩した、
大正ロマンぷんぷんですね。
現在はリノベを経て
TSUGU-京都三条-THE SHARE HOTELS が
入っておられます
教会建築を連想させる、尖塔が素敵です。
最後は、今回の会場である
京都博物館別館
東京駅を設計した、
辰野金吾のデザインの堂々たる洋館
赤煉瓦に白の帯を入れる、
所謂 辰野式デザインが
明治を思い起こさせますよね。
内部は、元銀行のカウンターが印象的
神殿か、教会のようにも言えますね
コリント式かな?
ギリシャ様式の柱も立派ですね。
往時の人々の騒めきが聞こえてきそうです。
さて、本当は昭和初期に建てられた
1928ビルもあったんですが
撮り損ねました。
これら以外にも、三条通にはたくさん
明治大正期の洋風建築が
多数残されていますので、そのうち
こちらをメインに散策してみたいところです。
京都三条〜四条界隈は
高校生の頃、映画を見に新京極によく訪れたり
デザイン室勤務の頃は、当時今のように
デジタル作業になる前、
手作業で版下を作っていたので
デザイン室の先輩方と、
よく、コーナー飾りや縁飾り
角飾りの本や、デザイン書を買いに行った
懐かしい、思い出のところです。
上記のように、明治、大正昭和の
洋風建築や町屋建築も多く残されていて
それら訪ねてぶらぶらするのもいいですね。
ただ、もう、すごい人 それも
ほとんど外国人で、大声で話しながら
歩いたり、食べ歩きしたりしてるんで
うんざりで…。
ちょっと、そう言うところは残念かな。
隣接する、木屋町も昔のように穏やかな
感じではなくなってしまって
残念。
今回も、本当は有名なイノダコーヒーに
行こうかなとも思ったんですが、
どうせ、そっちも人でいっぱいだろうし
母を長く一人にしておけないので
早々に帰宅しました。
でも また機会があれば
町ぶらしてみたいです。