こんちわCHOKKOです
先月末でしたか、大好きな大石まさるさんの新刊を探してたら
この『うみそらかぜに花』がヒットしたので
即日、とんで買いに参りました(ネット通販利用しない派なので)
■学園コメディ?
…と言うのかな、親の再婚で同居することになった
カナメ君とアミちゃんの楽しい中学生活〜 な感じ
所謂、少女漫画が描くような『学園もの』『ラブコメ』的な物でなく
ごくふつーの、たわいない中学生活を描いていく て感じなんだけど。
だからこそいい! あたしら老人には遥けき懐かしい思い出の日々。
大石さんといえば、いろんな画風で描くかたで、少年漫画風であったり
メビウス風であったり、まぁその作品が一番「映える」画風で描かれてて
今作品もうまく作品内容にあった作画で楽しませてくれてます
流石!大石さん
■思春期の二人が同居
している、と言うところから始まるこの作品 本人、特にアミちゃんの方は
クラスメイトにバレないように〜 と気を張ってる様子
う〜ん、あたしら年寄りには『奥様は18歳』という往年のドラマを
彷彿とさせるんだけど、クラスメイトはその辺り、あんまし気にしていない
(気づいていない?)様で、そのネタでストーリーは引っ張っていく
つもりは見受けられません。
■でもね
カナメ君はある意味ちょっと気にはしているみたい
まぁ急に女の子と同居なんだから、男としては気にするわなぁ。
でも二人の関係は見てる限り、幼馴染か、兄妹かと言う感じで
あんましねちょねちょしてない所も上手い描き方。
サバサバしてるんかな
二人に限らず全体に
■平凡な日常ものって
描くの難しいんですよ。冒険や、敵と戦うとか言う骨子の方がストーリ考えるの
簡単なんすよね
その点でいうと、学校ものもイベントあったりするわするけど、
学校でイベントいえば
入学 テスト 文化祭 体育祭 卒業 に集約されるでしょ?
これもまた描くの難しそう
そればっか描いてるわけには行かないしね
といっても授業風景では尺が持たん
そんな中で描かれる『文化祭』の情景
教室や、部室の飾り付け
遅くまで学校にいたり と
自分の学生時代も
懐かしく、微笑ましく思い出されます。
■そんなこんなで描かれるのは「青春?」
で、カナメ君友人たちとアミちゃん友人たちの生活メインで
描かれるこのお話、この中学くらいの時期って、女の子の方が
少し早く大人になるですよね?
女のが自分の中の女の子を意識している頃、男の子は子供のままで
バカやってて
ちょっと女の子からずれちゃってる…
この辺りのニュアンスがうまく大石流のエッセンスで表現されてて
実に癒される
■青春キラキラ
青春ダァ と言うとイコール恋愛 となりがちだけんど
そうでなくても、「青春キラキラ」は描けますよね
例えば 『けいおん!』特にアニメ二期のキラキラ具合といったら!
■キャラの造形
さて、話変わって今回のキャラ
特にアミちゃんにすごく感心しました、あたし。
決して美少女でなく、ちんもくて、どっちかと言うと
いも可愛?
なんか「猿飛えっちゃん」思い出した。
黒髪が友人から突っ込まれるほど
ワサワサで〜(毛玉とか言われる)
でもその髪が、時折カットによって風に靡く描写とかされて
アミちゃんの乙女心とか感じて、ドキッとしてしまう!
上手いなぁ大石さん。
カナメ君はハーフなのか、クオータなのかな
ちょっぴり主人公らしい風貌で
■モブもいい
モブもいい、あんまし(今のところ)数がいっぱいってわけではないけど
個性が際立ってて、男の子も女の子も素敵
あたしは個人的にカナメ君が所属してる天文部の部長さんがお気に入り
どうしたら、こういう腰つきが描けるものか。
■癒される
とにかく、癒される
カナメ君とアミちゃんの日常に、すごく癒される
好きだ、なんだと恋愛が入り込む前の
フラットな感じが実にいい
■今月末に新刊が
出るのかな?これ
少し、お話が動く感じなエンドだったので
(買って読んでくださいね)2巻からはまた新たなステージに
移るのかもだけど、
ワクワク期待です。
あたしも、こんなお話描きたいなぁ。