買ったんですよ〜。この間ね。
あ、どーもCHOKKOです
『赤毛のアン』は実は全話VHSで持ってはいるんです
もう昔、今は無き親友がレーザーディスク
(若い人はレーザーディスクって知らんだろうなぁ)から
ダビングしてくれて、もう何遍もみたんですが
最近うちのVHSデッキが調子悪くなって、テープを咬むようになったんで
危なくて見られない。
でもアンが見たいよう と言うことで
買うことにしたんです
■ホントはデジタルリマスター版の
ブルーレイBOXが欲しかったんだけど、DVDの倍するんで
さんざ、悩んだ挙句、DVDに。
でも、DVDでも十分ですよ。
■やっぱりアンはいい
そんな訳で、今月頭からほぼ毎日楽しんでいます
『赤毛のアン』いいわ〜
自然な演出、ほぼ原作に忠実、余計な脚色はないし
尺稼ぎのお話も、ちゃんとLMモンゴメリの他作品から持ってきてるんで
違和感はあんまりない。
後、登場人物が段々成長(老いる)していくのがいい。
大体3〜4段階位で成長していく(ビジュアルが)んですが
痩せっぽちだったアンが段々女の子らしい体型と雰囲気に
変わっていくのがなんとも言えません。
■アンのどこがええの?
と昔誰かに聞かれたことがありました。
そう言えば、大学時代に
俺はあんな「ああ 神様のお陰ですとかいう話は嫌い」
ていうやつがおったですが
そんな話じゃないですよアン。
そうですね〜あたしは自他共に認める「アンフリーク」ですが
他の作品も好きだし読んできたんですよ?
オルコットの『若草物語シリーズ』も『昔気質の一少女』
『花物語』とか『パレアナ』『スウ姉さん』とかのEポーター作品
『嵐が丘』とかのブロンテ姉妹作品
『レベッカ』『秘密の花園』とかもう、「家庭小説」「少女小説」
と言われるものはあらかた読みましたです。
みんな素敵で楽しかったですよ
『若草物語』なんかは流石の大作ですね、何遍も映画化されるのが
わかります。
あたしは、物語の『行間の向こうに景色を見る』のが好きなんで
技法や文章力だけではなく、やはり実体験をベースにした
物語が好きなんだと思いますね。
その中でも、やはり『赤毛のアン』が一番好きかなぁ
■なんでもない日常
なんですよね、アンの話。
朝起きて、家事したり、学校行って勉強したり問題起こしたり
フツーの毎日の積み重ね
その、たおやかな、穏やかさがいいのかなぁ
劇的なことは余り起こらない、小さな喜びや悲しみの積み重ね
その中で流れていく時間
作書モンゴメリの見てきたものが行間に垣間見える
活字の向こうからカナダの草いきれが、風が感じられて
すごく読んでて落ち着くんすよ「アンシリーズ」
若草物語も少し劇的だけど、四姉妹の日常がつぶさに描かれていて
これもまた、行間からアーリーアメリカンの空気が感じられて
いいんですが、が。ちょっと昔すぎかなぁ
アンは時代的に明治時代のお話で
電化製品とかがないだけで、生活スタイルは
基本現代と乖離していない、学校あり高校受験あり
まだ「社交界」と言うものがはっきりある時代
(アンも田舎の話なので無かったのかもですが)
だもんで、ちょっと時代劇すぎるかな?あたしには。
■初めてアンと接したのは
中学の英語の教科書ででした。
確か『アンレイチェルリンド夫人に謝る』の回だったと
思いますが、「変わったコだなぁ」位でしたが
高校になってペリーヌの後アンの放映が始まって
アニメと同時に原作も読む様になって
(電車通学で通学時間が長かった)いつしか
全巻読むように。
■でもアニメの力は偉大
原作も大好きですが、それと共にアニメも大好き
流石 高畑監督ですね
近藤さんのキャラクタも素敵で、音楽も井岡さんの美術も
素敵で。
宮崎さんも最初は言っていたけど、コナンの方に行っちゃって
まぁ宮さんには日常すぎたかもです
(アンは嫌いだ と言った説話が残ってる)
美味しそうな(豪華ではなくても)料理やお菓子が出てきて
綺麗なカナダの自然が描かれて
ナレーションが入るので、音だけでも進行がわかるし、ホントすごいです
きちんとロケハンされていて、資料もきっちり照らし合わせての作画
櫻井さんの画面構成(レイアウト)の妙
流れをくむ良質のアニメですが、アンはハイジ、母を訪ねて
に並ぶ突出した良質作品だと思います
今改めて鑑賞して、やはり感動は薄れません。
ええもんはええんですな。
■影響下
でね、お恐れながら、あたしの作品 それを踏まえてこれまた
読み返してみると、やっぱ
あからさまに
アンの影響受けてるなぁと痛感。
(勿論遠く及びませんがね)
オーパルシリーズやアヴィは
自分でも『魔法の赤毛のアン』(笑)と言っていたんですが
当たらずとも遠からず です
■あたしの描く道
前回、大砲とスタンプの登場人物みたく、
「嫌な奴」が描けないなぁ
と嘆いていた私ですが
やはりあたしの性に合うのは『アン』のような
いつもの日常ものかもしれないな。
その点でARIAとかが好きなのも共通してるのかも
まぁARIAはちょっと系統が違うかなぁ
とりあえず50話あるので、今暫くは楽しめます。
そのあとはまた、原作を読み返していこうかな
辛い日常には逃げ込む夢の国が必要なんですよ
それは人によって様々で
それでいいんですよね。
ああ いつか同じアンフリークの人と
思いっきりアンや家庭小説の話で盛り上がってみたいなぁ
アラカンだからなぁ無理かな
…しかし、それにしてもNHKでやっていた
『アンという少女』は酷かった