皆様お久しぶりです。CHOKKOです。
ご機嫌如何?相変わらずコロナ禍で大変ですが
頑張りましょうな
…という、作品をずっと読んでいましたのですが、
今回の第9巻をもって終了 となりました。
連載10年になるんだそうです。
やぁ、そんななるんすね。
速水螺旋人 と言う作家さんの作品です
(講談社刊)
■読み出したきっかけは?
さてはて?何だったかな?どなたかに教えてもらったのか
ネットで見つけたのか もはや定かではないですが
初めはブックオフで買って読んでたところを見ると
連載開始からだいぶ経ってからの事だと思いますが
ともかくも、可愛い絵柄に惹かれたのは確かのようです
■かわいい絵柄のコミカルな戦争もの
ストーリーは、とある架空の大公国の兵站軍
(補給等を担う後方支援の事務部隊)に所蔵する
メガネの女の子 マルチナ・マヤコフスカヤ大尉(当初は中尉)
と管理第二中隊の面々が引き起こすドタバタ劇
とあたしも思って読んでいたんですが
そのうち、なんか殺伐とした話になってきて
人死はやたら出るし、策略を巡らす嫌な奴は出てくるし
女を平気で殴るとか、撃つとか多々出でくるし
なんかなぁ 救われないお話に。
なんか、読んでると気が滅入ることが多くなって
暫く読まない事がありました。
■しかしそれもまた作品
でも、戦争なんですから、笑ってばかりもいられない。
後方支援の兵站軍だから、前線での華々しい戦闘ものにするわけにも
いかないでしょうしね
『この世界の〜』のような完全な銃後という訳でもないですし
また、読み出しました。
■つれつれ考えてみたんですが
あたしの、作品「オーパルシリーズ」や「アヴィシリーズ」なんかでは
こういう『やなヤツ』や智略を巡らす『悪』が出てこないな と。
というか、あたしがその手の登場人物を描けないんだなぁ と
改めて認識した次第。
それは、多分あたしが「弱い人間」だから。
ぽわんと、頭の中お花畑な奴なんで、わいわい楽しい日常を描いて
そこに逃げ込んでいるんだな と認識。
例えばね、あたし昔から、「何かを失ってもその次を目指す」
と言うのが嫌いで、例えば魔法ものだとしたら
『魔力を失っても、その先を目指す』とか
この人のためになるなら、魔力を失っても幸せ
…的な話が嫌いでした。
小説の『スウ姉さん』のように、才能に溢れていたのに
生活環境の変化のせいで、夢をあきらめなくてはならないけど
好きな人といられるなら、それで幸せ…
なのを、とても恐れて。
だから、『この世界の片隅に』で
すずさんが右手を失う のにものすごい恐怖を覚えます
(今も)
あたしなら、こんなの描けないなぁ
まだ死なしてしまう方が と思うわ あたしゃ。
いや あの話はああでなくてはいけませんが。
あたしにはでけない。
それは多分、あたしと言う奴が、自分で未来を切り開く力を持って
いないから。
だからいつも、『このまま』なのがいい と
ダラダラと現状維持で。
〜悪くない現状〜の その現状を変えたくない、
変えられない そんな人間なあたしは
変わることに耐えられない、やわい人間なのだと。
芯が強くない んでしょうね
だから人にいいようにあしらわれる。
また物の本質も見えていないから、
きちんとしたことも出来ない…。
いけませんな。
もし、あたしも肝のすわった人間になれたら
描く作品も少しは幅が出るのかなぁ
今度オーパルシリーズには前から言ってます
『バイオレット・モーガン』てちょい悪な魔女が出ますが
まぁドロンジョ様みたいな奴なんで、一見悪そうで
結局人のいい奴になるのが関の山 だろうなぁ
この先、オーパルやアヴィに殺伐とした話も出てきそうにないし
で話がまとまんなくなってきましたが
大砲とスタンプ 最終9巻に至って、登場人物が
バタバタ死んでく話運びに…
結構ショッキングな死に方する人とか
いてるし。
そういえば、以前 旧オーパル2「森の人」で
エクセル・リンダシュタットと言う水の魔女で
オーパルの叔母、トリックスのパートナーが
戦闘中に致命傷を負って、体が溶けて死んでしまう と
(因みにオーパルシリーズの魔女は死亡すると体が溶けます)
言うのを描いたところ、友人や、他サークルの女性から
「女の子が溶けちゃうのはちょっと」 と言われたことがあったなぁ
あの頃は若かったのか、今より少しは芯があってのかも知れませんね。
あ また話が逸れた。
この作品は(大砲とスタンプね)戦争を描いてはいますが
戦争の日常を描いているのみで、イデオロギーとか
反戦を描いた物でもないので、お話の終末も淡々と。
この作品らしいといやらしいのですが、はてさて
なんか釈然としない。
生き残った方々のその後もおまけ漫画で載ってるんですが
色々気になる〜
あの後、マヤコフスカヤ大尉がどうなったのか
お家に帰ったような描写があるのではありますが(ネタバレ)
いい仲になったキリールさんと一緒になったのか、ならなかったのか
とかね
でも劇中マルチナ嬢の右手がない描写があるんで(ネタバレ)
視力を失ったキリールさんの口頭筆記(キリールさんは作家)も
身の回りの世話もままならないんで
何も言わず身を引いたのかなぁ……とかとか
(でも嫁や彼女はお手伝いさんじゃないよね)
でもこの数年 十分楽しませてもらいました
速水先生 ありがとうございました。
あたしも頑張ったら、少しは人の記憶に残るお話書けるかなぁ
精進精進 まず酒減らそ。ww