どーもこんちわCHOKKOです。
とうとう梅雨ですね。雨降りは傘持たないと行けないし、
休日は自転車移動のあたしとしては、外に出にくくなる
少々憂鬱な季節の到来ですが
これも自然の事象、水の恵みに感謝して
この季節を楽しまなきゃですね。
■梅雨入り直前、愛しの奈良へ
さて、先週(6月2日)の土曜日、もうそろそろ最後の晴れ間だろう…
と云う事で、久々に大好きな奈良に行って来ました。
■春日大社のすべて展
この日の目的の一つは、奈良国立博物館で10日(あ今日か)で
の開催中の『春日大社のすべて展』を見にゆく というもの。
神仏習合の象徴的寺社で有る春日大社の社宝がほぼすべて見られるとあって
早くから楽しみにしておりました。
さて、当日予定していた到着時間より遅れること一時間余り、
近鉄奈良駅から奈良公園に向かう道には沢山の観光客の群れ、
しかも九割外国(そのうちほとんどが中国台湾を始めとする東亜の国の方々
あと、少し欧米のお客様)の観光客の方、残り一割はほぼ邦人修学旅行生、
後は鹿という混雑で、
すべて展もどんなに混んでるやと思いきや、意外と空いていて
ちょっと一安心(笑)。
これが秋の『正倉院展』となれば、近鉄奈良に着いた11時近くでは
出遅れ間違いなしだったんですが、ラッキーでした。
さて、博物館入口に佇んでいた鹿に、朝家を出遅れた愚痴を聞いてもらって
館内へ…。いや~もう流石奈良。春日さん単体でも社宝は国宝、重文の
オンパレード。
正直、CHOKKOの好みと、個人的意見で云わして貰えば、
正倉院御物に比べると、代替平安期のものが多い
(平安の正倉院と云われるくらいなので)のと、カテゴリが
比較的偏ってるのも有って、少々地味、そしてマニアックなのは
いなめませんが、でもでも見ごたえ十分。
きらびやかな甲冑やまだ反りの少ない初期の日本刀、
緻密な春日権現絵巻など、満足な内容でした。
明治以前の神仏習合を表す春日曼荼羅も目にすることも出来て
とっても良かったです。
中でも、ご祭神 武甕槌命に捧げられた、約2.5メートルの
直刀・黒漆平文太刀拵 は、奈良期の反りのない刀、
それこそ大刀で迫力満点。
なんか凄く印象に残りました。
後、展示物の前で、しきりに
『御蓋山と若草山を混同している人が居る!』と傍らの方に
憤慨なさってるご婦人がおられまして、興味深かったです。
曰く、三つの峰が三笠だからと混同してる、そうじゃない
御蓋山には人は登らん! と。
なるほど、よく若草山の山焼きと五山の送り火を混同視して
大文字焼き 云う人いますもんなぁ。うんうん。
■春日の森へ
さて、もう少しゆっくりしていたかったんですが、
次の目的、春日大社参拝、という予定があったんで、
泣く泣く移動。
そうそう、お土産はあんましいいのなかったので(失礼)パス
時間的にお昼時すぎでしたが、一刻も早く春日さんへ
行きたかったので、そのまま春日大社へ。
■春日大社も大混雑
さて、博物館から暫く歩いた奈良公園に隣接した春日大社。
ここも観光客と、鹿とでまんいんこ。
でも春日さんへと行く小道は新緑の木々と木漏れ日で
とても良い気持ち。
で、なんであたしが春日大社へ行こうと思ったのかというと
こ数カ月、勤めている会社が経営陣の刷新に伴う
大改革で、勤務体制が以前ところっと変わってしまって、
以前の、のんびり、ほんわりした会社で30年過ごしてきた
CHOKKOは、生来の気質と相いれないことが多すぎ、
もう、ストレスやら荒魂やらが溜まりまくってしまって
又、まんまし良くない事柄ももたびたび起こって
もういっぱいいっぱいだったので、
ここらでひとつ、神様におすがりしようと思った訳です。
さて、そんなこんなで、春日大社、若宮を無事参拝。
なんとなく、心が軽くなった気がしました。
奈良公園に方向に戻ろうとした時、小さな、ホントにちいさな
子鹿を連れた母子鹿が観光客に出会ってるとこに遭遇。
そういえば、この初夏は鹿出産シーズンで、鹿苑で子鹿の
公開もやっていました。
考えたら、あたしが奈良へ行くのは大抵秋なので
子鹿や若い鹿見かけるのって初めてだったかなぁ
オスの鹿も『角きり』の前なので立派な角生やしてるし
(しかも袋みたいな表皮をまだ被ってる)
いつも見慣れた奈良公園の鹿が、今回はなんか新鮮でした。
でもやっぱ、奈良公園の鹿いいですよね、可愛いし
おとなしいし。
ああ、カメラ持って行かなかったのが残念…。
(あたし、携帯持たしてもらえないんで)
■遅い昼食の後、久々に奈良まち界隈に
3時半ごろ、東大寺参道前の交差点にあるお店で
うどんに柿の葉寿司が三つついたうどん定食(920円)
を、4時までです~と急かされながら食べて、
奈良駅前に戻り、そのまま帰ろうと思ったんですが
ふと、『そうだ、ならまちへ行こうかな』と思い立ち転進。
■考えると10年ぶりなのか?
で、東向き商店街、もいちどの商店街を観光客をかき分けながら
ならまちへと向かいながら、つらつら考えてみると、
以前訪れたのは、たぶん10年ほど昔、嫁様と正倉院展を
見に行った帰りに立ち寄った時以来なのかなぁ。
その時、ちりめんのウルトラマンタペストリーを二つ
子供たちのお土産に買って帰りましたが
それはいまでも、うちの階段ゆれておるのでありました。
■ならまちも変わったな
さて、つらつら歩いて辿りついたならまち、もう以前の記憶は
朧げながら、町屋を改装した、カフェや店屋さん、食べ物やが
軒を連ねていて、その変わりようにビックリ。
相変わらず、細い路地に軒の低い奈良町屋
軒先から下がる『身代わり申』の街並みの風情は健在でしたが
前、来た時こんなお店無かったような気が…時の移ろいを感じました。
■奈良蚊帳生地のお店へ
10年前、嫁様と訪れたならまち。その目的は当時雑誌で読んだ
奈良蚊帳生地のお店 吉田蚊帳 さんへ行くことでした。
で、今回久々に訪問することに。
何回も道に迷いながらなんとかお店に辿りついて、お土産に
ならまち布巾(染め)を自宅用に一つ購入、あわい青い色の
蚊帳地でできた綺麗な布巾。
(子供の頃は 釜ぞっきん てゆうてました)
以前来た時は、同じものの染めてないものを実家の母に
お土産に買って帰りましたが、今回は自分用にお土産です。
■時間が
でも今回は朝の1時間余りの出遅れで、時間が押していたので、
もろくに見られす残念、また別の機会にゆっくり訪れてみたいものです。
■それにしても、奈良が好き
う~ん、CHOKKの奈良好きは結構知人の知るところなのですが、
にしても、あたしは奈良が好きですね。
なんだろ、奈良に行くと心が落ち着くんですよね
特に良く行く、奈良公園しかり平城宮跡しかり、斑鳩の里、明日香村しかり
そこで佇んでいるだけで、すっと心の蟠りが解けて行くような気がします。
なんか、前世は万葉人かいな、という感じに。
志賀直哉が随筆で、奈良を評して
『今の奈良は昔の都の一部に過ぎないが、名画の残欠が美しいやうに美しい』
と書いていますが、あたしも全く同感です。
ここ数年で、すっかり観光客が溢れかえるようになった奈良ですが、
それでも奈良は麗しい。
まるで、全域、奈良そのものが鎮守の森、神社のなかにいるかのような
そんな雰囲気を醸しているようにCHOKKOには思えます。
折を見て、またゆっくりと訪れたい、奈良でした。